第2回目となる「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペの、隈研吾賞(最優秀賞)1作品と優秀賞3作品が決まりました。今回のテーマは「自由なテーブル」でした。今はライフスタイルが大きく変わり、世の中が大きく変わっている時期にそのような時代の空気を反映した自由なテーブルの案が出てきたらいいなと思いこのテーマを選びました。本当に自由な作品がたくさんでてきました。
隈研吾賞(最優秀賞)はワン・ピンホワイさん、ディン・イージンさん(台湾)の作品です。これは、柔構造のテーブルです。普通のテーブルは固いのですが、このテーブルは柔らかくて、重さを載せたり、人が乗ったりすると安定するという非常に新しい考え方のテーブルです。天板も折りたたみ式になっていて、折りたたんで現場で組み立てることができるし、この革のひもを使って組み立てる、その組み立て方もとても楽しいテーブルで今回のテーマである「自由なテーブル」にぴったりのものが選ばれました。
優秀賞は、幾本聖申さん(日本)の作品で、角度が変わる起き上がりこぼしのようなテーブル。トビーアス・ポールソンさん(スウェーデン)の作品で、微妙に角度が変わっているので円形に並べることもまっすぐに並べることも、いろいろな並べ方ができる完成度の高いスタッカブルなテーブル。韓国のチョン・ミヌさんの作品で、天板と足が組み立て式で高さが自由に変わり、いろいろな使い方ができる、審査員が「マルバツ」というあだ名をつけたテーブルの3作品です。
どれも今までの家具の概念を超えるような新しいアイディアやチャレンジに満ちたもので、これが実際にできた姿を見るのがとても楽しみです。
この東川の町から新しい発想のテーブルが生まれたということで皆さんもぜひ今後も東川のKAGUコンペ、それから東川というまちに注目していただきたいと思います。
令和4年6月26日